会社に縛られることなく、好きな場所で自分の好きなことで稼ぐ、という風潮が最近ありますよね。
今回はそんな状況に憧れて情報商材を契約したものの不安になり、クーリングオフした私の体験をお伝えしようと思います。
ちなみに騙されたとか、無理矢理契約させられたとかそういった違法行為をされたわけではありません
当時、情報商材をクーリングオフできるのか調べていた時に、
という一方で、
との情報も。
私と同様の事例の体験談をいうものを見つけられなかったので同じような状況に陥った人の役に立てばと書くことにしました。
まぁ、体験談がない=ほとんどそういった人がいないということなのかもですが…
同じような状況に陥っていなくても、
へー、こんな人いるんだなー
という読み物として読んでいただければ嬉しいです。
はじめに 在宅ワークへの憧れ
20歳くらいから在宅ワークやフリーランスというものにあこがれを抱いています。
理由は年齢とともに変わっていってはいるんですが、
- 家で仕事ができる
- 自分の好きな時間で仕事ができる
- 休憩時間に家事などできる
という安易すぎる理由から。
注:上記はざちこの勝手なイメージです
しかし翻訳家になろうと通信教育を申し込んでみたり、アフィリエイト、というものが少し流行りだしていた時期だったこともあり手をだそうとしてみたりしたんですが、ことごとく挫折してしばらく月日は流れました。
SNSを始める
あるとき、SNSで漫画を投稿することにしました。
もちろん私のようなど素人がSNS漫画で稼げるとは微塵も思ってはいなかったんですが、何かにつながるきっかけになるかもしれないと思い、始めてみました。
行動しないと何も起こらないしね
漫画を作成し投稿をしていたところ、何人かがフォローしてくれました。
そこでフォローしてきたうちの一人であるAさんの投稿を見に行ったところ、
嫌だった仕事を辞めて、フリーランスになってからは、時間に縛られない働き方ができ、収入も会社員時代よりよくなった。同じように思ってる方の力になれたらと思います。
という投稿が。
みなさんもうお気づきと思いますが…
…アウトですよね。これ絶対ダメなやつですよね。
でも、当時の私(そんな遠い過去の話ではなく。1年も経ってない。結構最近レベル)にはとても刺さってしまったんですよ。
私もこうありたい、と思ってその方をフォローし、DMでのやりとりをしたあと、Aさんの公式LINE登録へ。
そして、自己紹介がてらの熱い思いをのせたメッセージをLINEで送り、電話で直接話をすることになりました。
Aさんとの電話
以下、Aさんとの電話の内容です。
Aさんのこと
Aさんは、以前仕事について悩んでいたのですが、ある時師匠BさんをSNSで見つけました。
会社や場所に縛られず仕事をして、自由な人生を送っているBさんの投稿を見て、Aさんは羨ましさを感じます。
AさんはBさんに、Bさんのようになる方法を教えて欲しいと頼み、一度は断られますが、粘り強くお願いし教えてもらえることになりました。
Aさんも最初は、怪しい、騙されるのではないかと疑っていたようですが、教えを実践した結果、現在充実した人生を送れているとのこと。
会う約束
私もBさんからその方法を教えてもらうことはできますか?
思い切って聞いてみたところ、東京でBさんに直接会う必要があると言われました。
ちょうど直近で連休があったため、東京に行くことは可能だと伝えたところ、AさんもBさんも予定が空いているとのことで会うことになりました。
ちなみに旦那にはふんわりと事情を説明し、東京行きを快く許可してもらうことができました。
東京での三者面談
池袋にある、Bさん行きつけのカフェで待ち合わせでした。
Aさんと対面
待ち合わせのカフェでまずはAさんと初対面。
Bさんちょっと遅れられるみたいです
とのことだったのでAさんと雑談をしてBさんを待ちました。
Bさん登場
30分くらい経った頃、Bさんが入店してきました。
手にはブランドの高そうなバッグ。
ちなみにAさんも小綺麗で高そうなワンピースを着ており、バッグはやはりブランドバッグでした。
三者面談
最初はBさんの成功体験の話を聞きました。
Bさんも、更なる師匠Cさんと言う人に出会って、人生が一変したようです。
一通り話を聞き終えたあと、満を持して
私にもその方法を教えてもらうことはできますか?
と尋ねてみました。
すると、これからの人生どうなりたいかを聞かれ、今後教えていくにあたって、何かあればすぐ相談してくれるかということを確認されました。
そして、
- 目的は独立した個人になること
- (教えてくれる)内容はビジネス全般
- 教え方は対面やオンラインでのマンツーマン。教科書での学習もある
- 教える期間に期限はなく、一生面倒みてくれる
上記内容をノートに書き説明してくれ、最後に
いくらだと思いますか?
と聞かれました。
(こんなにかからないだろうと思いつつ)100万くらいですか?
50万です
10万や20万だと本気になれない額なので
金額の話がでたとき、ちょっとあれ?と思いました。
というのもAさんとの電話の際に、
無料で教えてくれるんですか?
そうです、Aさんはそんなことで稼がなくても、講演や本業で充分稼いでいるので
みたいなことを聞いていたので。
でももしかしたらちょっとした齟齬があったりしたのかも…と思い、そのことは黙っていました。
50万、ですか…今日は旦那に快く送り出してもらえたのですが、契約だけはしちゃダメだよと言われてきたんです
まぁ周りはそんな反応だよね
と納得の様子のAさんとBさん。
AさんもBさんも今の私と同じ道を通ってきており、50万という高額契約のため、反対されると思ったAさんは家族に内緒で契約し、Bさんは契約のことを恋人や親に相談したところ反対されたとのこと。
悩んでいたら、Bさんにこう言われました。
それなら家族に内緒で、カードのキャッシングか、消費者金融で借りたらいいですよ
えっっ…
事もな気に消費者金融での借入を勧められたのでびっくりしました。
契約の50万円は分割払い不可だから、消費者金融等でお金を借りて一括で契約金を払って、ローン返済している人も結構いますよ
もちろん無理に契約しなくてもいいんですが、でも契約しなかったらお帰りの新幹線の中で、契約すればよかった、と絶対後悔すると思いますよ
消費者金融で借金させてまで費用を工面させる、ということに不信感を抱いたので、ここで引き返せばよかったのですが…
・環境を変えて付き合う人が変わることで、同じ目標の人と知り合え、お互いを高めあっていける
・今の自分の周りにはフリーランスを目指そうとしている人がいないため、そういった人たちとの繋がりが持てる
・※メンターが付き、ビジネスの方法を教えてもらえる。
・メンターより日々お題が出され、それに対するフィードバックがもらえる
上記に魅力を感じ、そして何より、このまま契約せずに帰ったら何も人生変わらないよな…と思い、
お金は何とかなると思うので…契約します!!
ついに契約に踏み切ってしまいました。
その後、契約に関しての説明を聞いたり契約書の読み合わせ等をし、契約書にサイン。
教科書は郵送か今日持ち帰るかどうか聞かれたので、学習は早い方がいいと思い、持って帰ることにしました。
教科書を持って帰る場合は前金1万円を預かるとのことだったので1万円をBさんへお支払いし、その後解散。
東京からの帰り道
契約しルンルン気分☆
…とはならず、AさんBさんと別れてから急激な不安と後悔が押し寄せてきました。
家族に相談せず50万の契約にサインしてしまった
旦那に快く送り出してもらったのに…
契約してはダメだと言われていたのに…
そして、家に帰るまでの間中、
- 契約した会社のこと
- 会社の代表者のこと
- 師匠Bさんのこと
- 契約した人の体験談
- この情報教材の口コミ
などをネットで検索をしていました。
あまり情報は載ってなかったのですが、
紹介した人が契約すると紹介者にキックバックが入る仕組みになっている
というものを見つけました。
いわゆるネットワークビジネスってやつですね。
なので、今回私が契約したことによって紹介者Aさんにはキックバックが支払われると思われるわけです。
ネットワークビジネスは違法ではないものの、これもこのビジネスの収益の方法なのかもしれない、と思った瞬間、不信感が芽生えました。
こういった悩みや不安に襲われたときのことも含め、Bさんはすぐに相談して欲しい、と言われていましたが、一気に色々な気持ちが駆け巡り、不安に押しつぶされ、急激にAさんもBさんも信じれなくなっていました。
契約解除に向けて
帰宅後、悩みに悩んだ末、全てを旦那に話し、契約を解除することにしました。
AさんへLINE
大変申し訳ないのですが、契約をクーリングオフさせていただくことにしました
えっ…一度電話で話しましょう
電話はもうできそうになくて。本当に申し訳ありません
とりあえずBさんに連絡しますね
ここでAさんからの連絡がしばらく途絶えます。
クーリングオフについて調べてみたところ…
契約書にはクーリングオフについての記載があったので簡単に契約解除できるかなと思ったのですが、どうやらクーリングオフはすべての契約が対象となるわけではないということがわかりました。
クーリングオフの対象
・訪問販売
・電話勧誘販売
・連鎖販売取引(マルチ商法)
・訪問購入
・業務提供誘引販売取引(内職・モニター商法)
・特定継続的役務提供(例:エステや語学サービスなど) など
クーリングオフの対象外
・通信販売での購入
・営業用に購入したもの
・総額3000円以下の場合
・自分の意志で出向いて契約 など
私の場合って、自分の意志で出向いて契約、に当てはまってしまう??
消費者センターに電話
Aさんからの連絡を待てず、消費者センターに電話して問い合わせてみることにしました。
はい、消費者センターです
情報商材を契約したんですけど…
消費者センター相談員の人に、契約までの経緯を説明しました。
んー…クーリングオフの対象になるかちょっと微妙なところですね…
!!!!
これを聞き落ち込みはしたのですが、とりあえずクーリングオフの期間が過ぎてしまう前に、通知を出すことにしました。
この時はまだ、クーリングオフが成立するのかわからず、落ち込んでいました。
クーリングオフのハガキを出す
通知を出した日の夜中にAさんからLINEがあり、
契約解除ということであれば、教科書の返却をお願いします。その後、前金の1万円をお返しします
とりあえず契約解除ができそうで、このとき初めて安心しました。
そして速やかに、教科書を契約書に書かれていた住所に送り返しました。
教科書を本日お送りしました。クーリングオフの通知もお送りしたんですが契約解除の連絡ってきますか?
特にないみたいです
わかりました。本当に申し訳ありませんでした
その後は契約会社からの連絡も、AさんBさんからの連絡もなく、しばらくしてからBさんから前金1万円が返金されました。
最後に
最初にもお伝えしましたが、無理に契約をさせられたわけでもなく、楽に儲かる、などというようなことを言われたわけでもありません。
むしろ、平坦な道ではないし、頑張らないといけないと言われていました。
Aさんのように、この情報商材の契約を結び、頑張って成功を収めている方が他にもいると思います。
ただ、教材が高額すぎることや、ネットワークビジネスであることなど、私には合いませんでした。
ただ、今回のことは、AさんBさん、そして旦那に本当に申し訳ないことをしてしまったととても反省しました。
とりあえず相変わらず在宅ワークやフリーランスに憧れを抱きつつ、お金をかけず小さく、いろいろやってみようと思います。
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