2021年2月から8月までの6か月間、私はwebデザインの職業訓練に通っていました。
webデザインの訓練に通うと決めて、選考も無事通過。
でも当時、嬉しさやわくわくよりも、どちらかといえば不安の方が大きかったです。
子どもが体調崩したら…
春休み夏休みどうすごさせようか…
無事通い切ることができるのだろうか…
勉強についていくことができるだろうか…
クラスメイトとうまく馴染めるだろうか…
就職はできるのだろうか…
などなど、自分のこと、家庭のこと、学校のこと、いろんなことについて悩みました。
同じような思いの方や状況の方へ、少しでも参考になればということで、私の経験をお伝えしたいと思います。
当時の私の状態
- 36歳
- 3年生と5年生の子持ち(2月入校だったので途中から4年生と6年生)
- 実家は自分、夫ともに近くはない
- 高卒
- 正社員経験なし
- PCスキルは初心者よりちょっと上レベル(決して高くはない)
- 特筆すべき資格なし(運転免許と英検くらい)
日常生活
学校は朝9:30から16:10まで。
自宅から学校まで電車を使って40分くらいで、8:15頃家を出ていました。
子どもたちを学校へ送り出したあとに家を出ることができていたのはよかったです。
16:10に授業が終わったあとは、基本的には居残り勉強はせずにすぐ帰るようにしていました。
17:00頃帰宅で、そこからご飯の支度など。
洗濯物を畳む簡単な家事は、子どもたちにお願いしていました。
家事も子どもたちのことも最低限のことだけをして、訓練校で習ったことの復習や予習、課題の時間を確保。
あとは電車通学だったので、テキスト読んだり、YouTubeで勉強したり、家でのスキマ時間にちょっと課題に手をつけたり。
家庭がある分、勉強時間の捻出には結構苦労しました。
ただ、日々訓練に通わなければならないので、根は詰めすぎず、睡眠時間はきちんととるようにしていました。
寝る前にパソコンの画面見すぎると眠れなくなるんですよね…
クラスメイトとの関係
新しい環境で気になることといえば、やっぱり人間関係ではないかと思います。
人間関係ひとつで環境は激変しますからね…
クラスメイトは男性5人、女性15人の全20人。
20代から50代までと幅広い層が在籍していました。
クラスメイトの中には、仲良くなって帰りにご飯を食べに行ったり、イベントに一緒に行ったりする仲になっている人もいました。
私は初対面の人に話しかけたりするのはわりと好きな方なのですが、もともとは内向的なので、あまり人と仲良くなることはありません。
ひとりで勝手に気を使いすぎて、どんどん疲れてしまうのです
そんな性格なこともあり、この訓練でも、仲良しさん、という人は特にできませんでした。
でも、そういう人は私だけでなく何人かいましたし、隣や周りの人と、適当な世間話や訓練の勉強のことなどを話したりはしてたので、クラスの人間関係で悩むことはなかったです。
昼休憩中も、各々外出したり、お隣さん同士で喋ったり、黙々と課題をやったり。
ポツン、みたいな気まずさは感じませんでした。
勉強
訓練校に入学する前に、少し自分でHTMLやCSSの勉強したり、訓練が始まってからは、時間にばらつきはあるものの勉強はしていました。
時間がないときも少しだけでも勉強するように心がけていました
だいたいの授業はなんとかついていけていたと思いますが、ついていけない授業もありました。
一番ついていけてなかったと感じたのがIllustrator。
講師と同じように操作するのですが、図形がうまく書けなかったり、操作がうまくいかず、どんどん置いていかれて迷子、みたいなことが度々ありました。
焦れば焦るほどミスるし、前に座ってるクラスメイトのパソコン画面が見えて、みんなキチンと再現できているのがわかりさらに焦る。
手を挙げたらサブの講師の人が来てくれるのですが、申し訳ないくらい挙げていました
できないこと、ついていけてないことを自覚していたので、家や休み時間に復習や予習したり、講師に聞きにいったりしてたんですけど、なかなか成果がでず…
ただ、訓練後半にバナー模写をするようにしてから少し使い方がわかりだしたので、やっぱり、ツールに触れる、作品を作ることが上達の秘訣ですね。
楽しんでやることも大事
子ども
子持ちにとって一番悩ましいのが子どものことかもですね。
本当にいきなり熱を出したり、急に学校が休みになったり。
ただ、うちは子どもが2人とも高学年だったので、少し楽だったかもしれません。
こまめに連絡をいれるようにはしていました。
体調不良
子持ちにとっては子どもの体調不良は避けて通れない道ですよね。
訓練開始してわりとすぐ、下の子が体調不良で学校を欠席しました。
症状的にはわりと軽く、熱もそんなになくしんどそうな感じではなかったので、何かあればすぐに連絡するように言って、訓練に出席。
休み時間にちょこちょこ連絡を入れて体調を確認し、結果としては何事もなくその日は終えれました。
幸い体調不良はこれ一回のみでした
休校
あとは急な休校ってのもありました。
台風接近に伴う休校だったのですが、訓練校は開校。
訓練を欠席するか悩みましたが、台風が少し離れていたこともあり2人で留守番してもらいました。
春休み・夏休み
長期休みの過ごさせ方も悩みました。
年齢的に学童という選択肢はなかったので、春休みは、実家にお願いして少し預かってもらい、夏休みは近所の塾の短期講習に申し込んだりして少しでも時間がつぶれるようにしました。
あとはゲーム時間の延長や、運動系のゲームをさせたりとか。
友達と遊ぶ、という選択肢があればよかったのですが、2人とも私に似て内向的なためかそれはできず
就職
訓練校に参加するほとんどの人の目的は、学ぶことに関連する職に就くこと、だと思います。
実際のところ、webデザイナーの訓練の募集を見たときは、どんな仕事に就けるのかよくわかっていなかったです。
事前説明会や、訓練に通っていくうちに、基本的には以下3つのどれかに就くことを目標とすることが多いことがわかりました。
- webデザイナー
- コーダー
- webディレクター
この中で私が目指したのはコーダーでした。
という理由から。
あとは、黙々とコードを打って、サイトが構築されていくのを見るのが楽しかったというのもあります。
でも…
最終的にweb系の会社には応募すらしませんでした。
周りのコーダー志望のクラスメイトと自分を比べてしまい自信を失ったことや、勤務場所や働き方のことなど、いろいろなことを考えた結果あきらめてしまったのです。
卒業後3カ月以内に就職が基本、ということも頭にありました。
3カ月以内に就職しなくてもペナルティとかはないんですけどね…
自信のなさ、自己肯定感の低さ、変なところで律儀、という性格が出てしまいました。
今思えば、応募くらいしたらよかったな、と後悔しています。
訓練に通ってよかったか
結果的にweb系の就職は叶わなかったのですが、訓練に通ってよかったと思います。
- パソコンスキルが上がった
- 知識がついた
- 自分の知らなかった世界を知れた
- 半年やり切った自信がついた
例えばちょっとショートカットが使えるようになった、とか、画像の違いがわかるようになりました、とか、Adobeソフトに触れるようになりました、といった、どれも、え、こんなこと?みたいな本当に小さなことなんですが。
でも、これらのスキルは地味に役に立っているし、できなかったことができるようになったこと、知らなかったことを知れたことは本当によかったです。
クラスメイトとの交流も、いろんなバックグラウンドを持つ人に会えたり、発表を通して制作物を見れたりと刺激になることも多かったです。
まとめ
私が職業訓練に通っていたときのことや感想などをお伝えしました。
職業訓練は出席率が厳しかったり、勉強時間を捻出したりなど子持ちにとってはなかなかハードルが高い部分もあります。
大変ではありましたが、先にも述べたように私は通ってよかったと思います。
この私の経験がどなたかのお役に立てば幸いです。
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